何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「綺麗だな」


「うん…」


蒼空がグルリと辺りを見渡す。


「……ここね、蒼空が私に告白してくれた場所なんだ」


ちょうど今蒼空が立っている位置に私が立っていた。


花火が綺麗に見えて人が少ない穴場なんだ、と嬉しそうに教えてくれた蒼空を思い出す。


「…それ以外にも、なんか―」


突然、頭を押さえてギュッと顔をしかめる蒼空。


尋常じゃない量の汗が噴き出す。


倒れまいと踏ん張るも、耐えきれないほどの痛みに片膝をついてうずくまる。


「蒼空…っ!」


「大丈夫…。大丈夫だから…」


蒼空がギューーっと私の手を握り締める。


「星……」


…っ!!!


「星、見た…?」


記憶が…。


記憶が戻ろうとしている。


「流れ星…。願い事……」


みるみる握力が弱くなっていく。


「蒼空…!!」


「ひ…より……」


…!!!!


「蒼空…っ!」


思い出してしまったんだ…。


日和ちゃんのこと…。


「ッ!ウ…ッ」


倒れ込んで頭を強く抑える蒼空。


「蒼空…っ!!」


落ち着け、私。


こうなることはわかっててここに来た。


おじいちゃんおばあちゃんに言われた通りにすれば絶対大丈夫。


落ち着け、落ち着け、私…。


蒼空は私が助ける…。


大丈夫、大丈夫。


大丈夫だから、落ち着け、私。


「蒼空、大丈夫だからね。おじいちゃんに連絡してすぐ病院連れて行ってもらうから」


大丈夫。


蒼空は絶対、大丈夫。