何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「お願いだから待ってよ!!」


「俺、もう嫌なんだよ。知らない間に人を傷つけるのも、自分のことなのに自分だけ蚊帳の外に置かれるのも、なにもかも。俺は本当の俺を取り戻したい」


蒼空の意志は固い。


私じゃ彼の気持ちを変えられない。


「ねぇ、待って…。明日にしよう?ね…?外は暗いから。このあたり街灯もないし、危ないから。何かあったら困るから。ね、お願い」


とにかく先延ばしにしたい。


千花さんに連絡を取らなきゃいけないから。


どうすべきか、相談しなきゃいけない。


私一人じゃどうにもならない…。


「…明日になったら絶対行くから」


蒼空は吐き捨てるように言い、座布団に座り直した。


気まずい沈黙がふたりの間を漂う。


蒼空とこんな言い合いになったのは初めてだ。


喧嘩だって全然しなかった。


初めて蒼空と対立して、嫌な言い方をしてしまった。


「…ごめんね」