何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「俺なら大丈夫だから」


「それは、覚えてないから言えるんだよ!」


蒼空が本当に忘れたいのは事件の内容なんかじゃない。


自分が妹を殺したという罪の意識だ。


それだけは絶対に思い出させたくない。


千花さんのお店でパニックを起こし、半年以上意識がなかった。


その間に消したかった記憶は、私との思い出。


あの高台で星を見て、願い事をしたあの日の記憶。


思い出させるわけにはいかないんだよ。


「聞いて、花純。俺が1番大切に思ってるのは花純だよ。俺がどうなろうとも、花純のことだけは絶対に幸せにしたい」


「私の幸せは蒼空の幸せなの。蒼空が苦しむんなら私は幸せじゃない」


「苦しまない。俺は絶対に大丈夫」


ちがう…。


蒼空はわかってない。


蒼空は虐待されたことしか想像していない。


でも、根幹はそこじゃないんだ。


「お願い蒼空…。もう諦めてよ…。思い出さないほうがいいこともあるんだよ」


「言っただろ。俺は花純との想い出を取り返すって。それだけは絶対に諦められない」