何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「今、蒼空はどうしてる?」


「うちでテレビでも見てるんじゃないかな」


「何も話してないよね?」


「うん」


会話はそこで途切れた。


エンジン音とデコボコ道を走る振動だけが車内に響く。


初めてここへ来た日は、おじいちゃんの車ではなく蒼空の自転車だった。


後ろに乗せてもらって、ふたりで私の家へ向かった。


もしあの日、蒼空が私に声を掛けなければ。


今頃私はどうなっていただろう。


蒼空は、どうなっていたんだろう。


早く蒼空に会いたい。


はやる気持ちが抑えられない。


「もうちょっとスピード出せない?」


「そう焦るな。蒼空は大丈夫だから」


そう言いつつも少しだけスピードを上げてくれた。