何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

たしかに、蒼空といい感じの雰囲気になる前までは、舜くんと恋人に近い空気感で過ごしていたけど…。


そんな空気でも“付き合って”とは言われなかった。


だからもう舜くんも私のことを諦めたのかと思っていた。


「去年からずっと花純に好き好き言ってた男が、このチャンスを逃すわけがないじゃん」


「そっか…」


「どうするの?付き合うの?」


舜くんと…かぁ…。


正直まだ気持ちの整理はついていないというか、舜くんの方に簡単に切り替えられるものではない。


もう過去は振り返らないと決めたけれど、だからと言って蒼空のことを完全に忘れられたのかというと、全くそんなことはなくて。


今でも家には、夏祭りの日のツーショット写真が残っているし、お揃いのキーホルダーだって、なにもかも、捨てられずにいる。


「…告白されると決まったわけじゃないから」


また、私は逃げた。


向き合いたくない現実から。


いつでも私を大切にしてくれる人から。