何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「俺の記憶がないから嫌になった?」


「違う」


「じゃあなんで?俺が思い出したら不都合な記憶でもあるの?」


「違うってば!もういいでしょ!私はもう蒼空とは関わらないって決めたの。話しかけてこないで」


“言い過ぎだ”と言わんばかりに奏が私の背中に手を置いた。


「……わかった」


床に視線を落とし、何か言いたげに口を開いては閉じる。


そしてそれ以上何も言わず、静かに立ち去っていった。


「…言い過ぎちゃったかな…」


きっと傷つけたよね。


蒼空を傷つけずに残酷な記憶から守ることはできないのかな…。


…私が力不足なのがいけないんだ。


もっと、上手くできれば…。


不甲斐ない私でごめんね…。