何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「それでも、花純ちゃんに申し訳ないよ。きっと二人の間には別れの言葉もなかったはずだよ。だから、勝手に彼女を名乗るのは…」


「じゃあ他に方法ありますか?」


「友だちが一人だけいたって設定に変えよう」


「疑われると思います。蒼空、地頭良いんで」


蒼空を守るか、花純ちゃんを守るか。


「森下さんと会うことなんてないんだから、嘘ついたってバレない。紬も蒼空を守りたい」


「…それがベストな方法だと思う?」 


「はい」


紬ちゃんは蒼空の性格を私よりもよくわかっている。


「わかった。じゃあそうしよう」


結局、私は嘘をつくことに決めた。


蒼空の花純ちゃんへの気持ちを知っていたのに。


でも、それは蒼空を過去のツラい記憶から守るため。


仕方のない嘘なんだ。