何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「違わない。違わないよ、蒼空」


何度も何度も言い聞かせる。


抱きしめることしかできない自分がもどかしい。


本当は今すぐ病院に連れていきたいし、保護したい。


法的にあの旦那と縁を切らせ、私の子にしたい。


でも、それには時間がかかる。


その途中で蒼空に危害が及ぶかもしれない。


沙和だって、無事でいるのかわからない。


私が下手に動けば日和ちゃんも沙和も危険にさらされる。


私はどうすべきなんだろう。


とにかく、事情を聞かないことには何もできない。


「蒼空、ツラいかもしれないけど、何があったのか教えてくれる…?」


小さく頷いて、呼吸を整える蒼空。


「…俺のせいで日和が…」


しゃくりあげながら、少しずつ話し始めた。


「俺…昨日、花純と流れ星を見た」


「流れ星…?」


「俺さ…、咄嗟に、日和と離れたいって願っちゃった…」


だから“俺のせい”…?


「今日の朝、日和の泣き叫ぶ声で目が覚めた。でも、寝たフリした」


また、蒼空の身体が震え始めた。


「もう、限界だった…っ。これ以上日和をかばって痛めつけられたくないって思っちゃったから…っ」


ギュッと蒼空の手を握る。


これ以上自分を責めないで。


蒼空は何も悪くない。


防衛本能が働くのは当たり前のこと。


だけど、ボロボロに壊れた蒼空の心には何を言っても届かない。