何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

色とりどりの具材が綺麗に詰め込まれていて、とっても美味しそう。


さすが千花さんだ…。


「…食べる?」


私の視線に気づいた蒼空が気を遣って差し出してくれた。


「いいの?」


「1個ね」


「わかってるよー。そんな食い意地張らないよっ」


「張ってそうじゃん」


「失礼なっ。卵焼きもらうね!」


「超旨いよ、千花さんの卵焼き」


「んっ!ほんとだ!!美味しい…!!」


「だろ?」


得意げに笑う蒼空。


最近、笑顔をよく見るようになった。


昔のような満面の笑顔じゃないけど、口角が緩んでいる頻度が上がった気がする。


表情も柔らかくなって、前の蒼空に近づいている。


「今の蒼空はさ、友だち作ろうと思わないの?」


ずっと疑問だった。


昔はクラスの中心にいて、皆を盛り上げるタイプだったのに、どうして今は1人でいつづけるんだろうって。