何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

幸い蒼空はゆっくり教科書を片づけているから、声をかける時間はじゅうぶんにある。


でも…断られたらどうしよう…。


近くまで行ったものの、急に不安に駆られる。


「そ…」


最近いい感じの今、もし断られたら余計に立ち直れない…。


でも、誘いたい。


一緒にお昼ごはん食べたいもん…。


「蒼空!」


「ん?」


よし、あとは誘うしかない。


「あのさ、あのー」


がんばれ私。


元は恋人だったんだから、何を今さら緊張することがあるの?


「あの…お昼…一緒にどうかな…って」


言えた…!


蒼空の顔をちゃんと見れない。


どんな表情してるかな…?


嫌がってないかな…。


チラっと顔色を伺うと、微かに笑ってくれている気がした。


「一緒に食べよ。食堂?」


私がお財布しか持っていないのを見て聞いてくれた。


「蒼空に合わせるよ。いつもどこで食べてるの?」


「中庭」
 

「暑くないの?」


「今は暑いけど、春はちょうどよかったから」


「そっか、なら中庭で食べよ」


「花純がそれでいいなら」


蒼空と一緒なら、どんなに暑くても気にならない。


「購買行っていい?お弁当ないから」