何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

【千花さんにも同じことを話した】


【千花さんは何て言ってたの?】


【中学時代の頃の俺と紬のエピソードをたくさん教えてくれた。でも、作り話でいくらでも話せるだろ?って反論したら、そのあとは何も言わなくなった】


【作り話だって認めたってことじゃん】


反論できなかったんだよね?


本当は作り話だから。


中学時代に会った千花さんは、優しくて素敵な大人だった。


嘘をつき続けることが苦しくなったのかもしれない。


【千花さんに会わせてほしい】


揺らいでいる今なら、千花さんの本心が聞けるかもしれない。


会って直接話をするしかない。


それで、私が問い詰めれば何か変わるかもしれない。


【今聞いてきたら断られた。忙しいからって言ってるけど、本当かどうかはわからない】


【蒼空は今も千花さんと住んでるんだよね?】


【うん】


【蒼空と一緒に下校して、そのまま蒼空の家の前で待っとく。そしたら千花さんにも会えるよね?】


なんとかして千花さんに会いたい。


【家の場所は誰にも教えるなって言われてるからそれはできない。ごめん】


そっか。


考えてみればそうだよね。


虐待する親から逃げてきたんだもんね…。


【そうだよね、ごめん】


簡単に色んな人に家を教えたら、いつか父親に伝わるかもしれない。


警戒しなきゃいけないのは当然のこと。