何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「そっかー。俺も勉強嫌ーい」


「……」


「…花純の言う嫌いと、俺が言ってる嫌いは全然違うか。一緒にしてごめん」


「ううん」


蒼空は人の心の動きを敏感に察知する人なのかもしれない。


なんだか、なにもかも見透かされている気がする。


「…この滝の音、気持ちよくない?大きすぎず、小さすぎず」


「そだね。癒やされる」


風の音や木々のざわめき、虫の声のハーモニーが心地良い。


このまますべてを忘れ去りたい。


「もし、嫌なことがあったり1人なりたかったら、遠慮なくここに来ていいから。多分誰も来ないし」


……。


「…私のこと、どう見えてるの?」


沈黙が訪れ、自然の音が大きく森中に響く。


どこからか鳥の鳴く声も聞こえてきた。