何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)


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蒼空と話がしたいと思いつつも、話しかけるタイミングを見失い続け、放課後になってしまった。


そういえば蒼空は放課後何してるんだろう。


真中さんとデートだったりするのかな…。


蒼空が教室を出ていく。


今しかない。


がんばれ私。


今朝、舜くんがわざわざ背中を押してくれたんだから。


「そ…蒼空…!」


名前を呼び止めると、パッと振り向いてくれた。


無視されなかっただけで嬉しい。


一歩前に進んだんだ…。


「あの、一緒に、帰らない…?」


怖くて蒼空の目を見れない。


拒否されるかもしれない。


また、冷たくされるかもしれない。


真中さんに嘘を吹き込まれて、私のことを嫌いになってるかもしれない。


やっぱり誘わない方がよかったかな…。


私なんかに声かけられて、迷惑かな…。


「あ…やっ、やっぱりなんでもない!ごめん!」


顔を上げることもできず、俯いて蒼空の隣を走り抜けようとしたその手を掴まれ、引き寄せられる。


「待って。帰りたい。一緒に」


…っ!!


「い…いいの…?」


「うん。聞きたいことがあるから」


理由はなんであれ、蒼空が私と一緒に帰ってくれる。


私の誘いを受け入れてくれた。


よかった…。


ほんとに、よかった…っ。