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それから土日を挟んだ月曜になると、蒼空は学校に姿を見せた。
蒼空から話しかけてくれることを少し期待していたけど、現実はそう簡単ではない。
「花純、ちょっといい?」
舜くんに声を掛けられ、蒼空の方を見ると、バチッと目が合ってしまった。
「あ…、うん、なに?」
舜くんは気づいていないのか、気づかないフリをしてくれているのか、わからない。
二人で廊下に出て、蒼空の視線をシャットアウトする。
「来週末、大会があるんだけど、来てくれない?」
何事もなかったかのような接し方。
「都大会だったよね、たしか。行く行く」
「覚えてくれてるんだ。サンキュ」
いつもの笑顔でクシャッと笑う。
舜くんは今、どう思ってるんだろう。
私の気持ちが蒼空の方へ引っ張られてること、気づいてるよね…?
「あのさ…」
いつになく真剣で、少し暗い口調にドキッとする。
「俺はいつでも、花純のことを応援してるから」
「え…?」
「花純の思うがままに行動してほしい。俺のことは気にせずに」
…やっぱり、舜くんにはお見通しだ。
私の揺れ動く気持ちも、利己的な思いも、全部。


