何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「…あれが真中紬?話には聞いてたけど、けっこう嫌な女なんだね」


奏が苦虫を噛み潰したような顔で扉をに睨みつける。


「…昔はそんなんじゃなかったの。良い子だったよ。気は強いけど、ちゃんと人の気持ちが分かる優しい人だった」


人って変わるものなんだ。


あんなに必死になって蒼空の恋人でいようとするなんて。


所詮偽物の地位なのに。


「花純のそういうところ、素敵だね。どんな相手でも絶対悪く言わないよね。あの子に酷いこと言われても、酷いことは言い返さなかったし。そういうところ、桐谷くんも気づいてるのかもね」


…そうであってほしいな…。


今の真中さんには絶対に蒼空を取られたくない。


「美味しいものでも食べて帰ろっか」


「うん…」