何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

蒼空がパッと私の手を離し、笑顔を作る。


私には見せてくれない、昔と同じ太陽のような笑顔だ。


「おつかいありがと。助かる」


「いや、待ってよ。森下さんには関わるなって言ったよね?何回も何回も!」


メロンパンを拾い上げ、蒼空の胸に押し当てる。


そして、そこをどけと言わんばかりに私を睨みつける。


敵意に満ち溢れた視線に曝され、ゆっくりと後ずさる。


「なんで森下さんがいるのよ。何を話したの?教えて。全部」


「何って、別に…」


「言って。紬、何度も言ったよね。森下さんは紬たちの邪魔をしてきた女だって。なのになんで関わってるの?」


「私は邪魔なんて―」


「あんたは黙ってて!!」


キッッと血走った目で睨まれ、続く言葉が出なかった。


「俺、本当に紬と付き合ってた?」


「何言ってんの?紬を疑う気!?」


蒼空が真中さんへの不信感を抱いている。


真中さんは蒼空をコントロールしようと必死になっている。


なんで、こんなことに…。


「思い出せない。紬と付き合ってた気がしない」


「それは森下さんだって同じでしょ?あの子と付き合ってた記憶ある?ないでしょ?」