何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

でも…。


「私は…まだ、蒼空のことが好きだから…」


だから、赤嶺くんの気持ちには応えられない。


「それでもいい。俺が桐谷のことを忘れさせるから。絶対、森下のことを笑顔にするから」


「無理だよ」


「無理じゃない」


蒼空を忘れることなんてできない。


「無理なんだよ」


わかってほしい。


この世に、蒼空以上の人はいない。


「俺は、森下に笑っててほしい。こんなツラそうな姿、見たくない」


「気持ちは嬉しいよ。でも、今はまだ付き合えないよ…」


こんなに蒼空のことが好きなのに、別の人と付き合うなんてできない。


「俺のこと、利用していいから。桐谷を忘れるための道具にしていい。だから付き合おう」


「……そんなこと、できないよ…」


こんなに優しい赤嶺だからこそ。


彼を利用するわけにはいかない。


これは私一人で乗り越えるべき問題。


赤嶺くんを巻き込んで傷つけていいはずがない。