何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

そうだったんだ…。


そんな昔から私のことを…。


あの中学にいた頃の私を好きになってくれる人なんていたんだ。


「結局母さんの再婚で引っ越したから、森下とはほとんど関われなかったけど、引っ越してからもずっと気になってた」


「へぇ…。そんなこともあるんだね」


赤嶺くんからすると、奇跡的な再会だったんだ。


まるで、私と蒼空のような。


「まさか森下も引っ越して大恋愛してるとは思いもしなかったけど」


ふははっと笑ってポップコーンをつまむ。


こんなに明るくて人気者の赤嶺くんでも、いじめられていた過去があるんだなと思うと、人って分からないなって思う。


ツラい過去を乗り越えて、今の赤嶺くんがいる。


過去と決別して、新しい自分に生まれ変わった。


「…すごいね、赤嶺くんは」


私とは大違いだ。


いつまでも過去に囚われて前に進めない。