何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

「これ、すごく美味しいよ。食べて食べて」


赤嶺くんの方にポップコーンを近づけても、ジーッとして動かない。


目は合ってるのに、どうしたんだろう?


「おーい。赤嶺くーん。これ、美味しいよ?」


目の前で手をヒラヒラ振りって気を引くと、我に返ったように動き出した。


「ごめんごめん。可愛いなぁと思って見惚れてた」


「っ!?」


「チョコ味ね。いただきまーす。…おっ!ウマ!」


そんな、平然と流さないでよ…。


言われ慣れてないから、すごいドキドキするんだけど…。


顔、赤くないかな?


大丈夫かな??


「あのさぁ」


プチパニックの私とは裏腹に、真面目な顔で話を続ける赤嶺くん。


赤嶺くんはモテるし、可愛いなんて言葉は日常的に使うんだろう。


真に受けて照れるのもおかしいよね。


平常心、平常心…。