何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)

今日の赤嶺くんは、いつにも増して賑やかで楽しそう。


目一杯盛り上げてくれてるのがすごく嬉しい。


「ほい、チョコ味」


「ありがとう。いくらだっけ?」


「ゼロ円〜。よし、行こ」


「え、でも」


映画代も出してもらってるのに、ポップコーン代まで出してもらうのは…。


「ん?俺は森下が楽しんでくれりゃそれだけで満足だから」


サラッとそういうことを言うの…、蒼空みたい…。


蒼空は今関係ないのに…。


「森下はさぁ、どういう男がタイプなの?」


座席に着いてから、赤嶺くんが尋ねてきた。


上映時間まではまだ時間がある。


「…難しい質問だね」


答えは決まっているけど、赤嶺くんに言うのは気が引ける。


答えを察した赤嶺くんの乾いた笑い声が静かな館内に漏れる。


「やっぱり桐谷なんだ」


「…うん」