「ねぇ、あたしたちも一緒に補習したい!」

「てか、補習なんてやめて遊びに行かない?」

「なんでいままで、隠してたのー?」

「ダメなら補習終わるまで図書室で待ってるからぁー!」



複数の女性の声が聞こえてくる。補習?隠してた?
図書室?この騒ぎはなにごと……?


いったい廊下でなにが起きているのか?
カウンターから出て入り口の扉を少し開けてみる。

ちらりと目元だけ扉から出して声のほうへ向けば、数メートル先で柾先輩がハーレムを作っていた。


柾先輩の周りにはおそらく先輩の同級生?の綺麗な女の先輩たちが、1、2、3〜、ざっと6、7人。



「あ、」



パッと柾先輩と目が合って思わず声を漏らした。
柾先輩と目が合うなんて。でも、急にどうして……?