「千瑛が私のサンタさんバカにするからでしょ!」


「…あのさ、痴話喧嘩も程々にして、早く問題解いてくれない?茉莉花が勉強教えてって泣きついてきたからこうして付き合ってるんだけど?」



千瑛と言い合いをしていると、腕を組んだ瑚子が鬼の形相で私たちを見下ろしてきた。



「だって千瑛が…」


「だっても何もない!テストまで三日だよ!?こんな中学生レベルの数学も解けなくてどうすんの!」


「うう…」


「ははっ、怒られてやんのー」


「千瑛くんも邪魔するなら帰って。問題児二人も見てられるほど私も暇じゃないの」


「はい、すみません…」



これ以上瑚子を怒らせて見捨てられたらそれこそ終わりだから、大人しく問題を解く。





「…はい。じゃあ今日はここまでね」