好きな人がいるだけで毎日頑張れる。


じゃあもし、気持ちが通じ合ったら?



–––恋する女の子はもっと強くなれるんだ。





「おっめでとー!」



いつも通りの朝だった。


いつも通りの時間に起きて、いつも通り支度をして、いつも通り前の扉から教室に入った瞬間だった。


いきなり目の前でクラッカーを鳴らされ、驚いて目を丸くする。



「え…?何…?私、誕生日まだなんだけど…?」


「ちっがーう!ナンバーワンコンビ、カップル成立おめでとー!のおめでとう!」


「…ええ!?ちょ、なんでもう知ってるわけ!?」