「俺、もういつ死んでもおかしくないと思うんだよね」



千春はいつも通り優しく微笑んで、そんな残酷なことを言った。



「…ごめんごめん!二人とも、そんな暗くなんないでよ。ちょっと言ってみただけ」


「…冗談でもそんなこと言うなよ」



千瑛くんが静かに怒っていることが見てわかった。



「…私、喉乾いたから飲み物買ってくる」



なるべく明るく笑いながら言って、足早に病室を出る。


そうじゃないと、泣いてしまいそうで。千春の前でだけは絶対に泣きたくなかった。



「…梓」



休憩室のソファに座りながらぼーとしていると、千瑛くんがそっと隣に座ってきた。