ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

運命の急流/その14
麻衣



「倉橋さん、この返事はいつまでですか?」

「今、この場でだ」

「そうですか…。じゃあ、ここであなたに抱かれた後、その”結果”で、返事する…」

「わかった」

私はその場で勢い良く服を脱ぎ、ベッドまで走っていった



...



線路沿いの最上階の部屋で、二人は激しく愛し合った

イカレ合った

汗だくになって…

最中、私は、この人の心にぶつかった

真正面…

この時もその言葉が頭をかすめた


...



互いの命と向き合った”行為”のあと、私はすぐに服をまとった

シャワーも浴びずに

理由はこの肌感を置いて行きたくなかったからかも

私は再び窓側の椅子に腰かけて、ベッドで横たわってる彼を見てる

タバコをとてもおいしそうにくわえてる…、この人

この時の倉橋さんの口から出でるケムリ、なぜかオーブに見えた

誰の…?


...



私はすでに決断に行きついていた

倉橋さんと抱き合っていて、確かなものが掴めたから…

「私、呑むわ。相和会の突きつけたモン」

「麻衣ちゃん…、本当にか?」

「ええ。二つともね。いや、両方じゃなきゃ意味ない。私としては…」

「両方?…とにかく、いいんだな?」

「私、生まれてこの方、一度吐いた言葉、すすりあげたことなんてないから。ああ、とりあえず、婚約ってことでお願い。お母さんの同意とれたらすぐでいいわ」

「わかった。相和会にはそれで持ち帰る」

この人の今の本心、ホッとしてる?

自分の命がつながって…

ううん、ちがう


...



この撲殺男は、守るべきものを得たという高揚感に出会って、ときめいてるんだわ

そうなれば…、あと二つ取りつけなきゃ

「倉橋さん、後出しじゃんけんになっちゃうんだけど、条件とお願いそれぞれひとつずつあるのよ。お願いできるかしら?」

倉橋さんは珍しく、白い歯を見せて笑ってる

まったく、もう…

その顔はそう語ってた