運命の急流/その13
麻衣
「あなたはいいの?ふたつ目…、本当にそれで」
「俺は承諾してるから、君が承諾するかどうかだよ」
「無理してるとかじゃないのね?」
「まったくないさ」
彼の答えは極めて明瞭だった
私の頭もだいたい整理がついた
ならば、どうしても確認しておきたいことがある…
...
「倉橋さん、もうひとつ聞いていい?」
「ああ…」
「あなたは組の方から、どういう使命できてるの?」
「…、ちょっと聞いてる意味がよくわからないな」
「あのね…、相和会にとったら、言ってみりゃ私は爆弾でしょ?何が何でも除去か不発処理しなきゃならない。で、ここでもう限界だよとなった。そこで、今日のは文字通り”最後通告”な訳よね…」
「ああ、そうだよ」
「でもその条件は、剣崎さんが私と倉橋さんのこと、立場をかけてトップに掛け合ってくれたんでしょ?」
「うん、そうだ」
「だとすればよ、目の前のあなたには、私を絶対に説得させる使命が託されてるわ。私が剣崎さんの立場なら、単なる交渉のニュアンスでは遣わさない。命に代えても承諾させて来い、無理ならお前に”責任”を取ってもらう。そう言うわ。だから教えて、倉橋さん…。あなたはどっちで来てるの?」
「上からは何が何でも説得だってことだ。だが、オレ自身は麻衣ちゃんの返事を聞くだけのつもりで来てる。君を説得どころか、交渉さえする気もないさ」
「倉橋さん!」
私はなぜか取り乱した
こんな自分、めったにないよ
...
「それじゃあ、子供の遣いじゃない。あなたがそんなの、おかしいって。私がどちらにも首を横に振ったら、あなた、殺されちゃうじゃないのよ!」
「かもな。だが、この前のくりかえしだ。君のことでは、腹をくくってる。とっくにな」
「ちょっと…」
この人、なんなのよ
イカレてるって
私と一緒だよ…
麻衣
「あなたはいいの?ふたつ目…、本当にそれで」
「俺は承諾してるから、君が承諾するかどうかだよ」
「無理してるとかじゃないのね?」
「まったくないさ」
彼の答えは極めて明瞭だった
私の頭もだいたい整理がついた
ならば、どうしても確認しておきたいことがある…
...
「倉橋さん、もうひとつ聞いていい?」
「ああ…」
「あなたは組の方から、どういう使命できてるの?」
「…、ちょっと聞いてる意味がよくわからないな」
「あのね…、相和会にとったら、言ってみりゃ私は爆弾でしょ?何が何でも除去か不発処理しなきゃならない。で、ここでもう限界だよとなった。そこで、今日のは文字通り”最後通告”な訳よね…」
「ああ、そうだよ」
「でもその条件は、剣崎さんが私と倉橋さんのこと、立場をかけてトップに掛け合ってくれたんでしょ?」
「うん、そうだ」
「だとすればよ、目の前のあなたには、私を絶対に説得させる使命が託されてるわ。私が剣崎さんの立場なら、単なる交渉のニュアンスでは遣わさない。命に代えても承諾させて来い、無理ならお前に”責任”を取ってもらう。そう言うわ。だから教えて、倉橋さん…。あなたはどっちで来てるの?」
「上からは何が何でも説得だってことだ。だが、オレ自身は麻衣ちゃんの返事を聞くだけのつもりで来てる。君を説得どころか、交渉さえする気もないさ」
「倉橋さん!」
私はなぜか取り乱した
こんな自分、めったにないよ
...
「それじゃあ、子供の遣いじゃない。あなたがそんなの、おかしいって。私がどちらにも首を横に振ったら、あなた、殺されちゃうじゃないのよ!」
「かもな。だが、この前のくりかえしだ。君のことでは、腹をくくってる。とっくにな」
「ちょっと…」
この人、なんなのよ
イカレてるって
私と一緒だよ…



