ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

勃発/その18
ケイコ




更に先輩は協力勢力との方向性についても、現実的に掘り下げてくれた

「今回の再編闘争の構図は、極めて明確よ。排赤×反排赤は、もはや赤と黒の対立じゃない。紅子さんの理念を次代へ繋げるか、絶たれるか…、その戦いの図式になってる。そうでしょ?」

「はい。私もそう思います」

「幸い、こっちサイドはその旗の下、結束の地ならしはある程度ってとこよね。ポイントなのは、その結束の証を示せるかになると思う。やはり、外部への発信は欠かせないわ。県外の友好組織だって注目してるだろうし」

おっしゃる通りだ

”赤塗り”の先駆者である南玉連合には、常に後発女性勢力の注目を浴びている

今回の件を受け、都下と南神奈川の友好組織からは、既に激励が届いたそうだよ


...



「ええ。でも、あのう…、その証って私たち結束勢力が、一堂に集うことってことになりますかね…」

「総結集までいかなくとも、やはり理念共有のもと決起の旗を大きく掲げる姿を発信する、ぜひそういう機会を持つことが望ましいと思う。ただ、そこまでになると、去年のしこりがね…」

やはり、去年の一連の騒動がひっかかってくるか…

「でも、今南玉は完全に一本化できました。トップの祥子も、私と麻衣が仕切っていた頃のスタンスからは、脱却してますよ。その南玉が呼びかければ…」

「ケイコ、問題はその本郷麻衣よ…。私の耳にも入ってるわ。相和会の幹部と結婚するんでしょ?いくら何でも、あの子の影が完全に払拭されない限り、一致団結はあり得ない。麻衣への疑念と恩讐は、まだ消えていないのよ。ケイコ…、あなたはどうなの?」

「…」

私はここで言葉に詰まった


...


「…まあ、私もすべて知ってる訳じゃないから、やたらなことは言えないわ。でも、少なくとも、簡単に麻衣を許す気持ちにはなれない。…あなた自身だって…。違う?ケイコ…」

「はい…。正直って、麻衣を殺してやりたいくらい、憎んでいます。今でも…」

「ケイコ…」

言ってしまった…

それは喉につかえていたものを、一気に吐き出すかのように…