ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

勃発/その15
麻衣



なんかやっぱり、優輔さん、いつになく淡白だったわ(笑)

まあ、一応、お仕事時間中だもんね

私的にはさっき間宮にかこつけたけど、さっきの女の人に接して欲情したってのもあったから燃えたけど、へへ…

「でも、こういう寂れたホテルもまた、いいわね」

コトを終え、服のボタンをはめながら、私は狭くて決してきれいとは言えない部屋を見回していた

「麻衣…、お前さあ、ウチのモンにはすこぶる評判がいいぞ。偉ぶらないお前の態度に、皆感心してる。会長の庇護を受けていたのを知ってるから、意外だったのかもな」

「私は人の上に立って威張り散らすようなこと、別に求めてないもん。あなたも知ってるでしょ?」

「まあ、そうだが…。この前の西城にケジメつけたあと、下のもんは驚いていたしな。俺の連れになる立場で、血の始末なんかの汚れ仕事まで進んで手伝うなんてよう。今では、血がつながっていないかったのに、なぜ会長が血縁の娘にしてお前に力を与えていたのか、理解できたと言ってるみたいだ」

「そう。私は特段、自然体だけどね」

「勝田なんか、最近は下っ端もよう、意識が変わってきたみたいだと喜んでたわ、ハハハ…」

この時の優輔さん、とてもうれしそうだったな…


...


「それで、”次の手”にかかるのは、組の許可、大丈夫かしら?」

「うん…、今回はとにかく関西の組を巻き込むことになるし、剣崎さんは会長にも話しているよ。まあ、静岡の叔父貴には事前承認を得てるし、早ければ明日にでもGOサインだろうよ」

「なら、私の方も、そのつもりでオペレーションにかかるわね。さすがに今回ばかりは、二つ返事で協力って訳いかないからさ」

「…これは剣崎さんも言ってるが、もうここまで来ると、お前の身も決して油断はできない。俺が付きっ切りって訳にはいかないんで、常に”誰か”をつけるつもりだが、お前もくれぐれも気を付けてくれ」

その”誰か”は優輔さんだけでなく、剣崎さんも了承してる人ってことね

いよいよ、私も本格警護のマル対って訳ね(笑)

これでなるほどだわ


...


「わかってるわ。でも決して逃げないわよ、私は。知っての通り、カンの鋭さの延長で予知っぽい感覚もあるから、来そうかなって時は、なんとなくわかるかもしれないわ。ははっ…、でも、静岡の叔父さんと一緒でさ、災害とかって感じの時は逃げるけどね(笑)」

「ああ…」

優輔さんはこの道のプロの立場で、私が一線を越えたのを認識してるんだろう

「でもね、仮に私が消されたとして、悲しまないでよ。それはそれで受け止めてさ。忘れてね、もしもの時はだけど…」

「この前言ってたことだよな。だけど、やっぱり悲しむと思うぞ、俺だって…」

「うん、なるべくでいいの。前に言った通りで。あなたには、私のことでしょげて欲しくないだけ。ああ、ゴメン、お仕事に戻らないとね。出ましょうか」

彼は「うむ」と頷き、テーブルの上に置いてあったサングラスをかけ、撲殺人に戻った


...



さて、アンコウさんには動いてもらうぞ

都県境が勃発したからには、ノンストップになるわ…