ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

勃発/その8
砂垣



”確認作業”の後、俺はさらに続けた

「今日、諸星さんがいみじくも言ってたよ。ヤクザもんと不良や族らガキ連中との中間層である俺たちの愚連隊を、しのぎのエンジンに考えているとな。お前らでもわかってるように、日本は景気がどんどん良くなって、ガキの羽振りも連動してる」

諸星さんは、”肝心”な話を二人にはしない

あくまで、”講義”は俺にだけという確信のもと、今日の話をそのままなぞった

「…それを市場ととらえ、俺たちに利益を吸い上げるポンプの役目を押しつけてくるつもりだ、やっこさんらは。やんわりと巧みにな。俺たちはここで気を付けないと、気が付いた時は奴らの集金係りでこき使われてるよ」

「はー?そんなの絶対、ごめんだぜ!なあ大場」

「ああ、それじゃあ、バッジの下っ端に奴隷扱いされるだけだろう。アホらしい!」

「そう言うことだ。だからよう、今回は諸星さんとこのバック以外にも、関東の直系が肝いりでウチらに関与して来てるんだ。奴らの手のひらに乗せられないように、これからの排赤行動を俺たちで主導する。まずは、これをしっかり共通の認識としよう」

大場と蘇我は力強く頷いてくれたわ(笑)



...



「じゃあ、具体的にいくか。お前らも周知のとおり、例の本郷麻衣があの撲殺人ともうすぐ夫婦だ。これは、重要ポイントになるよ。これを踏まえてだ、なにしろな…」

「うーん、この辺がよう、なかなかわからんところなんだが…。結局、麻衣が動くとしても、どういう立場で実際、何をするのか…。俺には考えが及ばないんだが…」

「大場の言うとおりだが、結局、麻衣が相和会内部の人間になったってことだろう?要は、ヤツが動けば、相和会が動いたことになっちゃうよ。なら、それに対して、こっちサイドは俺らの頭越しに組が動く。そうなるんじゃねのか?だとしたら、さっき砂さんが言った、俺たちにとってはマズイ状況になるのとちがうか?」

うん、二人とも、いいフリだわ

この後の”説明”、しやすくなった(笑)


...



「蘇我、大場…。俺もよう、本郷麻衣には、散々いいようにやられてきたよ。だが、何度も大恥かきながら、学習はした。実は、ここに来て、麻衣からシグナルらしきものが盛んに届いているんだ」

これにはこいつら、ちょっと驚いた表情だ