ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

勃発/その7
砂垣



まったくへんてこりんなヤツだな、バグジーさんは…

少刑帰りのケンカ狂だって聞いてたから、土方みたいな風体を想像していたが、ちょっとアレレってきたよ(苦笑)

髪型とかルックス、それに服装も今のハヤリ系じゃん

それに身につけてるもん、みんな高そうだな

まあ、体は概ね大場から聞いていたラインだろう

それで、奴の実力の度合いだが…

実戦現場を拝見でってことになったわ

まあ、一応、今日は小手調べだけは見せてもらったんだが…



...



はー?

コレ、マジかよ…

「おい、砂さん!こりゃ、本モンだろう!」

ああ、すげえや…

コンクリートの境界石を、掌でつかんで引っこ抜いちまうんだからな…

土手だから、周りは土だが、地面から出てるのは10センチ程度なのに、ひょこっと訳なくってとこだったわ

握力は100以上ってことか…

それにスパーンも恐ろしくデカイ

ふふ、これだけで、概ね使えるってのは分かった

さあ、この後はこれからの段取りだ


...



バグジーと別れた後、俺たち3人はルーカスで打合せとなった

「砂さん、そろそろウォーミングアップは終了でいいんじゃねえか?次のステップに進もうや」

まず大場が切り出した

「蘇我はどう思う?」

「ああ、もう体は温まってる。向こうもな。いこうや、すぐにでも」

よし、まずは二人に前置きをしておこう

「まあ、時機ではあるな。そこでだ、二人には今後のシュミレーションをオレと共有してもらいたいんだ」

二人は頷いた

「おい、いいか…。今日、諸星さんと話して確信したことがあるんだ」

今度は二人、顔を見あわせてるわ


...


「仮に俺たちが念願成就の際、ここの3人の立場は限りなく、やくざモンの色が濃くなる。これは、俺たちが”不自由”になることだと懸念してるんだ」

「今一つわかんねえな。なあ、大場…」

「ああ、もう少し詳しく説明してもらいたいな」

「うん。俺たちは何を目指してるかだ。別に正式にバッジつけたいわけじゃない。そんなん、何かと拘束されてやりたいことが自由にできねえよ。だが、それモンの威光が拝借できりゃあ、幅が利くし、他の連中にも強く出られるから、かじる実もその辺の不良どもなんかをはるかに超える」

ハハハ…、こいつらすでに身を乗り出して、目を輝かせてんじゃねえかよ

「…気分もいいし、いい思いが出来るのに気楽だ。そういうおいしいポジションでだ、勢力を大きくするってのが、俺たちの目指してるものだと思ってるが、二人はどうだ?」

俺はこの二人が異を唱えるはずがないのを承知で、あえて確認の作業とした