再び出会った道/その6
砂垣
麻衣はしたたかだ
都県境の巷には、ヒールズの延長線上で、火の玉川原における紅組との一件も持ちだしてるらしいわ
今さらよう…
実は、負けた墨東会の砂垣は、あのグロテスクな怪物女と最初から闘いを避けて、逃げる理由を徹夜して考えていたとかって
ふざけんなっての!
一生懸命考えたが、徹夜まではしてねーって
...
とにかく、あのアツシだ
アイツに相和会と麻衣の、知られざるネタを引き出す
それで急所を突いてやる
なにしろ俺には、関東直系バックの星流会がマックスで応援してくれてるんだ
あんな小娘…
いや、侮れるもんか
相和会が離れたって油断させといて、撲殺男をしっかり取り込んでたんだ
あのイカレ女は…
綿密に行こう…
南部や積田はもういい
外堀だ、今の俺の打つ手は
...
そして翌日、俺は相和会の”バッジ”、アツシと落ち合った
「アツシさん、どうも」
「ああ、どうもね。何かな、用件は…」
この野郎、すっとぼけやがって
この期に及んで、麻衣と撲殺男だろーが
決まってんだろ!
「あの、耳にしてるはずですけど、麻衣の結婚相手が相和会幹部さんてことで…」
したら、コイツ、実にイヤーな顔してやがる
...
「どうなんすか?承知ですよね、麻衣の婚約」
「なんかそれ…、こっちの世界じゃなくて、おたくら素人の巷話で聞かされてんだけど。逆に聞かせてよ、どうなのよ、実際は?」
コイツ、マジに入ってねえのかよ
参った…
...
「ホントなんだ…、倉橋さんは…」
ちょっと青ざめてるわ、アツシのヤロウ
「あのですね、アツシさん…。悔しくないんですか?血がつながっていないのはもう周知されてるんですよ、麻衣と相馬さんは。なのに、さんざんチンピラ扱いされて、足蹴にされて…。16、7のションベン臭いガキの女が、今度は上司の嫁さんだ。このままでいいんすか?」
「お前、バッジも貼れてねえで、何様だ!」
おお、襟首掴んですごい顔だわ、コイツ
「いやあ…、苦しいですから、放してくださいよ。あの、言わしてもらいますけど、今の時代、そんなバッジなくてもヤクザ連中の間、立ちまわれるんですよ。そんなの、意味ないっすね」
「なにー!」
凄んでるけど、全然だわ
...
まあ、こんなとこでやりあってる場合じゃないから、そのあと二人とも冷静になって話し合った
で、俺は持ちかけた
「ウチらで、やれるとこは連携を取あいましょうよ。要は麻衣のヤロウを潰す。まずは端的、ここ一点でどうです?先日来、ムショ帰りの麻衣には、ここで一気にとどめ刺したいってことでしたよね」
「よし、砂垣さん、それはOKだよ」
「なら、今日は二点だ。まず、アンタは亡くなった相馬会長の息子、定男さんの親友だったでんすよね?」
「ああ…」
よし、認めたぞ
ここで切り込む…
砂垣
麻衣はしたたかだ
都県境の巷には、ヒールズの延長線上で、火の玉川原における紅組との一件も持ちだしてるらしいわ
今さらよう…
実は、負けた墨東会の砂垣は、あのグロテスクな怪物女と最初から闘いを避けて、逃げる理由を徹夜して考えていたとかって
ふざけんなっての!
一生懸命考えたが、徹夜まではしてねーって
...
とにかく、あのアツシだ
アイツに相和会と麻衣の、知られざるネタを引き出す
それで急所を突いてやる
なにしろ俺には、関東直系バックの星流会がマックスで応援してくれてるんだ
あんな小娘…
いや、侮れるもんか
相和会が離れたって油断させといて、撲殺男をしっかり取り込んでたんだ
あのイカレ女は…
綿密に行こう…
南部や積田はもういい
外堀だ、今の俺の打つ手は
...
そして翌日、俺は相和会の”バッジ”、アツシと落ち合った
「アツシさん、どうも」
「ああ、どうもね。何かな、用件は…」
この野郎、すっとぼけやがって
この期に及んで、麻衣と撲殺男だろーが
決まってんだろ!
「あの、耳にしてるはずですけど、麻衣の結婚相手が相和会幹部さんてことで…」
したら、コイツ、実にイヤーな顔してやがる
...
「どうなんすか?承知ですよね、麻衣の婚約」
「なんかそれ…、こっちの世界じゃなくて、おたくら素人の巷話で聞かされてんだけど。逆に聞かせてよ、どうなのよ、実際は?」
コイツ、マジに入ってねえのかよ
参った…
...
「ホントなんだ…、倉橋さんは…」
ちょっと青ざめてるわ、アツシのヤロウ
「あのですね、アツシさん…。悔しくないんですか?血がつながっていないのはもう周知されてるんですよ、麻衣と相馬さんは。なのに、さんざんチンピラ扱いされて、足蹴にされて…。16、7のションベン臭いガキの女が、今度は上司の嫁さんだ。このままでいいんすか?」
「お前、バッジも貼れてねえで、何様だ!」
おお、襟首掴んですごい顔だわ、コイツ
「いやあ…、苦しいですから、放してくださいよ。あの、言わしてもらいますけど、今の時代、そんなバッジなくてもヤクザ連中の間、立ちまわれるんですよ。そんなの、意味ないっすね」
「なにー!」
凄んでるけど、全然だわ
...
まあ、こんなとこでやりあってる場合じゃないから、そのあと二人とも冷静になって話し合った
で、俺は持ちかけた
「ウチらで、やれるとこは連携を取あいましょうよ。要は麻衣のヤロウを潰す。まずは端的、ここ一点でどうです?先日来、ムショ帰りの麻衣には、ここで一気にとどめ刺したいってことでしたよね」
「よし、砂垣さん、それはOKだよ」
「なら、今日は二点だ。まず、アンタは亡くなった相馬会長の息子、定男さんの親友だったでんすよね?」
「ああ…」
よし、認めたぞ
ここで切り込む…



