ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

再び出会った道/その3
剣崎




そこで、オレはおもむろに提案した

「どうですかね…。二人をここへ挨拶に連れたいと考えているんですが。お会いになっては」

明石田の叔父貴は、麻衣とは一度も面識がない

ある意味では相馬会長の”本当の”ところを、誰よりも理解していただろうし、一番長く付合ってきた人だ

麻衣と接すれば、あのイカレ具合に俺以上の興味を持つかもしれない(笑)

「あの年で、死生観が相馬会長と一緒ですからね。言って見れば、天然記念物並みの娘ですよ、麻衣は。是非、生で見定める価値があるかと…。亡くなった会長とは唯一、兄弟分だった他ならぬ叔父貴ですから」

「…。よっしゃ、会うとするか。いつでもいいいぞ、いやいや、早い方がいいな。すぐ手配取れや」

さすが、獣のように生きた人間をあやしながら、この世界を闊歩してきた強者だ

途端に乗り気になってくれたよ(苦笑)


...



叔父貴からは、帰り際にこう一言があった

「婚約の報はよう、どうせならでかでかとやったれ。その方が面白い…」

やはり、この人も少々イカレてるかもな(苦笑)


...



静岡で叔父貴と会って3日後、倉橋と麻衣の婚約を明るみにした

まずは友好団体に向け、婚約披露の招待状を届けた

その中には、広域組織の東西に属する傘下団体も、何か所か含まれていたが…

関東傘下の星流会の名はない…

同時に、業界以外の然るべき各方面には、衣をつけて流布を計った

かなり広範に

それは東京埼玉近郊一帯における、麻衣の行動範囲にも浸透することを念頭に手配した

おそらくは、すでに麻衣の元には反響が舞い込んでいるかもな(笑)