ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

清濁併呑/その9
麻衣



真樹子さんと積田さんの愛は、このベッツを舞台ににょきにょきと育っていったわ

はは…、所詮、徹夜マージャンで意気投合ってシチュレーションだから、不健全を絵に描いたような育みだろうけどね(苦笑)

でも、私は二人がアツアツになって、本気で恋してくれてとてもうれしい

自分で言うのもなんだが、この二人の表の恋のキューピットは黒原盛浩さんの未亡人としても、裏の仕掛け人はこの私だよ

真樹子さんには、それなりの男に行き着いて欲しい…

そう願った私がさ、もともと気の合っていた”らしい”、当時墨東会幹部だった積田の真ちゃんに”誘導”したんだよね

私のカンに従って、1年前の再編劇の過程でね…

だって真樹子さん、あの当時、男の”当たり”はもろドツボだったし…(苦笑)


...



私にとって、砂垣のような風見鶏やポマードべったりのクツ舐め男なんか、抹殺リストにリボンつけて表ページ飾るスペシャルキャラよ

あんなのらが”持ってい行き場”って…

私としては我慢ならなかった

だって、真樹子ねーさんとは、”内腿”をこがし合った仲だもの…(苦笑)

クソ男にはバリア張りたかったから


...



そのこと、真樹子さんはさりげなく意識してくれてた

何しろ本人の心の持ちようだし、とどのつまりはね

真樹子さんが砂ちゃんを撥ね退けられた様子を、その”現場”にいた倉橋さんから報告された時、単純に感動したわ、私

彼女の生まれ変わるんだって意志が、長い間の心の鎖を断ち切ったんだもん

そう言えばこの前、私と倉橋さんの婚約を告げた日、真樹子さんはしみじみ言ってたっけ

「砂垣さんを自分の中から追い出した直後、倉橋さんからかけてもらった言葉は忘れられないんだよね…」

私は思わず”返した”わ

「かわいい妹分にもよく説いてやってよ。クソ男の追い払い方をさ(笑)」

真樹子さんはケバイ顔をクシャリとさせ、笑ってね

これ、懐かしい顔だった(爆笑)