果てなく、妖しく…/その7
麻衣
「さっそくの快諾、ありがとうございます。次なんですが…、これから真樹子さんとの話をお聞きいただき、私が動きやす方向へ、”巷の誘導”をお願いしたいんです。ただ、先ほど言いました通り、以前のように先輩へのペイができませんので、その分はいただく仕事の分から天引き、もしくはツケでよろしいでしょうか?」
「ああ、いいよ」
「恐縮です。ひとつ、よろしくお願いいたします。最後に、もう一つ…。あの…、”これ”、先輩に預かっていただきたいんです」
私はこの場に持参した”あるモノ”を、先輩の前に差し出した
いやあ、さすがのアンコウ先輩も、目が点になってる(笑)
「なんだい⁉こりゃ…」
私は、かくかく云々をお話ししてね
...
「…お前、何をやる気だよ、これから!”こんなもん”を私に預けて…」
いつも人をおちょくってる顔が定番の先輩にしては、その”まじめ”な表情が妙におかしかったが、笑いをこらえて私は答えたわよ
「自分で言うのもなんですが、ここに来て、イカレの程度が青天井なんですよ、私。まあ、そういうことです」
「…わかったよ、麻衣。確かに”これ”は預かる。お前の意思通りにやるから安心しな」
このアンコウ、こういうところは信頼できるんだよな(苦笑)
...
アンコウとの話がついて、いろいろ雑談をしていると、真樹子さんが到着した!
「麻衣さんー‼いやあ、会いたかったわよー。まあ…、こんなにやつれちゃって…。大丈夫なの?」
「体の方は、何とかです。真樹子さんの方はなんか、キレイになったなあ…。ああそうか、順調なんですね、愛しの人とは…」
「いや、ハハハ…。でも相変わらずケバイでしょ?」
「ははっ…、ケバさは消せないもんなんですね、恋しても…」
3人は大笑いだったわ
...
その後、昼食を共にしながら、真樹子さんには何点かお願い事をしたが、結局は全部、承諾してもらった
ただ、予想通り、”あの件”については結構、躊躇してたけどね
さあ…、これで”復帰後”の下地つくりは目途がついた
この後、久美をさっさとたたんで、できれば夕食はおかあさんと一緒にしたいな…
そんなことを頭の中で考えていたら、バイクの音が聞こえてきたぞ
久美が来たわ
よし、この時間ならお母さんとのごはん、大丈夫だわ(笑)
久美、エライ!
麻衣
「さっそくの快諾、ありがとうございます。次なんですが…、これから真樹子さんとの話をお聞きいただき、私が動きやす方向へ、”巷の誘導”をお願いしたいんです。ただ、先ほど言いました通り、以前のように先輩へのペイができませんので、その分はいただく仕事の分から天引き、もしくはツケでよろしいでしょうか?」
「ああ、いいよ」
「恐縮です。ひとつ、よろしくお願いいたします。最後に、もう一つ…。あの…、”これ”、先輩に預かっていただきたいんです」
私はこの場に持参した”あるモノ”を、先輩の前に差し出した
いやあ、さすがのアンコウ先輩も、目が点になってる(笑)
「なんだい⁉こりゃ…」
私は、かくかく云々をお話ししてね
...
「…お前、何をやる気だよ、これから!”こんなもん”を私に預けて…」
いつも人をおちょくってる顔が定番の先輩にしては、その”まじめ”な表情が妙におかしかったが、笑いをこらえて私は答えたわよ
「自分で言うのもなんですが、ここに来て、イカレの程度が青天井なんですよ、私。まあ、そういうことです」
「…わかったよ、麻衣。確かに”これ”は預かる。お前の意思通りにやるから安心しな」
このアンコウ、こういうところは信頼できるんだよな(苦笑)
...
アンコウとの話がついて、いろいろ雑談をしていると、真樹子さんが到着した!
「麻衣さんー‼いやあ、会いたかったわよー。まあ…、こんなにやつれちゃって…。大丈夫なの?」
「体の方は、何とかです。真樹子さんの方はなんか、キレイになったなあ…。ああそうか、順調なんですね、愛しの人とは…」
「いや、ハハハ…。でも相変わらずケバイでしょ?」
「ははっ…、ケバさは消せないもんなんですね、恋しても…」
3人は大笑いだったわ
...
その後、昼食を共にしながら、真樹子さんには何点かお願い事をしたが、結局は全部、承諾してもらった
ただ、予想通り、”あの件”については結構、躊躇してたけどね
さあ…、これで”復帰後”の下地つくりは目途がついた
この後、久美をさっさとたたんで、できれば夕食はおかあさんと一緒にしたいな…
そんなことを頭の中で考えていたら、バイクの音が聞こえてきたぞ
久美が来たわ
よし、この時間ならお母さんとのごはん、大丈夫だわ(笑)
久美、エライ!



