ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

この愛を一歩、一歩/その20
ケイコ




あっ…、だらだら読んでたら、アキラ、もう出てきちゃった…

「…アキラ、ごめん。今、ご飯作るからね」

「はは、ゆっくりでいいよ。それで、手紙、どうだった?」

「うん、”友達”からの手紙がそのまんま入ってた。あとで話すね、内容は。寝る前にさ。ああ、悪いことは書かれていなかったら安心して。むしろ、”元気”が出るようなこと、盛りだくさんだった…」

「そうか…、なら良かった」

フーッ、とにかく寝る時までに考えよう

あのブッ飛んだ手紙の中味、どの程度話すかは


...



多美と祥子に会った件は、さらっと話しただけで、その後アキラからも”お話”があった

現代リサーチ出版の追川さんのことなんだけど…

あそこの”週刊実話キャッチ”

何度か本屋で立ち読みしたことはある

うーん、下世話なスクープを大げさに取り上げてって印象かな

ホントかよ、それって

でもまあ、相和会をずっと追ってきた”追及者”ってことらしいし、その記者さん…

それに笑っちゃた

最初にアパートの前で待ち伏せされた時、アキラはちょうど警察から戻ったばかりで過剰反応しちゃったそうで、名刺も受け取らないで部屋に入っちゃんたらしんだけど…

その追川って記者の人、アキラに向かって自己紹介したんだって

”名刺受け取ってくれなかったので、名前だけ言っときます。追川です。追及の及ぶの方じゃなくて追う方の追川です!”

だって…

なんか、無性におかしくて、久々におなか抱えて笑ってた(苦笑)


...



「アキラ、とりあえず、追川さんからの連絡を待とうよ。それで、最新の情報を聞いてからさ。その内容次第では実際に会って、話聞いた方がいいかのかなって、私も思う」

「よし、まずは待とう。留守中に電話あったら、この前みたいな対応で頼むよ」

「わかったわ。今度は愛想よくするから、はは…。でも、余分なことは言わないようにする」

アキラはにこっと笑って頷いた


...



その後布団に入って、”例の手紙”、そのままアキラに渡した

迷った末、いきなり全部読んでもらった方がいいかなって

そう結論に達した

テツヤはどうしようもないほどエロなヤツだが、人の心というもので言えば、とても暖かい

それは短い間だったが、付き合ってて、いつも感じていたよ

今日の手紙も、アイツなりに私を気遣ってくれているの伝わってきたし…

第一、私のお母さんにあんなレクチャーできるの、地球上でアイツ一人だと思うわ


...


「ケイコちゃんの元カレは、オレが惚れちゃいそうなくらい、素敵な人間だな(苦笑)。こんな奴なら、彼女が何十人いたって納得だよ」

アキラはさらっとだった

「そんな素敵な男にケイコちゃんを奪われないようにしなきゃ…。まあ、今は一歩一歩が精いっぱいだけどさ」

どうやら、テツヤの手紙には、アキラも元気をもらったようだ…

さて…、明日は赤坂の事務所だよね

頑張ってね、アキラ

おやすみ…