その週末。
仕事を終えた私は、勇太への誕生日プレゼントと手土産を抱え、実家に向かった。
電車は比較的空いているものの、立ちっ放しで浮腫んでしまった足には一時間半以上の道のりはきつい。明日の休みは一日中引きこもろうと、密かに決めた。
実家に着くと、両親と妹家族に笑顔で迎えられた。三日前に一歳になったばかりの勇太は、昨年の秋頃に会ったときよりも随分と大きくなっている。
まだ歩けないけれど、ハイハイはすっかりマスターしているようだ。つかまり立ちもできているし、危なっかしいものの伝い歩きもしていた。
「なんか、もう赤ちゃんっていうより幼児って感じだね。まだ小さいけど、顔つきが赤ちゃんじゃない」
「そう? 確かに大きくなったけど、まだまだ赤ちゃんだよ~。つかまり立ちするようになってからは、まったく目が離せなくなったけどね。もう大変だよ」
真衣は苦笑いしながらも、その表情は幸せそうだ。義弟も、微笑ましげに勇太を見ている。
「芽衣も早く結婚してくれたらねぇ」
すると、母の口からお決まりのセリフが飛び出した。
仕事を終えた私は、勇太への誕生日プレゼントと手土産を抱え、実家に向かった。
電車は比較的空いているものの、立ちっ放しで浮腫んでしまった足には一時間半以上の道のりはきつい。明日の休みは一日中引きこもろうと、密かに決めた。
実家に着くと、両親と妹家族に笑顔で迎えられた。三日前に一歳になったばかりの勇太は、昨年の秋頃に会ったときよりも随分と大きくなっている。
まだ歩けないけれど、ハイハイはすっかりマスターしているようだ。つかまり立ちもできているし、危なっかしいものの伝い歩きもしていた。
「なんか、もう赤ちゃんっていうより幼児って感じだね。まだ小さいけど、顔つきが赤ちゃんじゃない」
「そう? 確かに大きくなったけど、まだまだ赤ちゃんだよ~。つかまり立ちするようになってからは、まったく目が離せなくなったけどね。もう大変だよ」
真衣は苦笑いしながらも、その表情は幸せそうだ。義弟も、微笑ましげに勇太を見ている。
「芽衣も早く結婚してくれたらねぇ」
すると、母の口からお決まりのセリフが飛び出した。



