「樹くん……!」
「誰も見てないよ」
クスッと笑えば、芽衣が拗ねたように俺を見る。どこかあどけないその顔は、彼女の幼少期を思い出させた。
「ほら、行こう」
少しふっくらしてきた芽衣のお腹には、小さな命が宿っている。
彼女の誕生日の夜に願ったことが、ようやく叶ったのだ。
夏には会えるであろう天使は、芽衣に似た女の子がいい。なんて密かに思っているが、母子ともに無事でいてくれることが一番の願いだ。
守るべきものがあり、そしてそれが増えることが、こんなにも幸せなことだとは知らなかった。
芽衣に恋をしなければ、こんな気持ちになることもなかったかもしれない。
だから、彼女と生まれてくる子どもを、なによりも大切に守り抜こう。
胸の中で密かな誓いを立てて芽衣に笑みを向ければ、彼女が柔らかな笑顔を返してくれた。
【END】
Special Thanks!!
こちらは、2023年12月にマカロン文庫より刊行予定の作品です。
サイト版は改稿前の原稿になっており、書籍版とは内容が大きく異なりますので、よろしければそちらでも楽しんでいただけましたら嬉しいです。
*Date*
2023/5/13~6/1 執筆期間
2023/11/10 完結公開
「誰も見てないよ」
クスッと笑えば、芽衣が拗ねたように俺を見る。どこかあどけないその顔は、彼女の幼少期を思い出させた。
「ほら、行こう」
少しふっくらしてきた芽衣のお腹には、小さな命が宿っている。
彼女の誕生日の夜に願ったことが、ようやく叶ったのだ。
夏には会えるであろう天使は、芽衣に似た女の子がいい。なんて密かに思っているが、母子ともに無事でいてくれることが一番の願いだ。
守るべきものがあり、そしてそれが増えることが、こんなにも幸せなことだとは知らなかった。
芽衣に恋をしなければ、こんな気持ちになることもなかったかもしれない。
だから、彼女と生まれてくる子どもを、なによりも大切に守り抜こう。
胸の中で密かな誓いを立てて芽衣に笑みを向ければ、彼女が柔らかな笑顔を返してくれた。
【END】
Special Thanks!!
こちらは、2023年12月にマカロン文庫より刊行予定の作品です。
サイト版は改稿前の原稿になっており、書籍版とは内容が大きく異なりますので、よろしければそちらでも楽しんでいただけましたら嬉しいです。
*Date*
2023/5/13~6/1 執筆期間
2023/11/10 完結公開



