「芽衣ちゃん、相変わらず仕事は楽しいの?」
不意におばさんから尋ねられ、私は笑顔で頷く。
「すごく楽しいし、毎日充実してるよ。頻繁に新商品が出るから作り方を覚えるのは大変だし、スタッフの育成が上手くいかないこともあるけど、やり甲斐があるの」
「いいわね。本当に楽しそう」
「仕事が楽しいのはいいんだけど、プライベートももうちょっと頑張ってほしいわ」
すかさず口を挟んだ母に、おばさんが「いいじゃない」と笑う。
「仕事を大事にするのはいいことよ。今は三十代で結婚する子も多いみたいだし、芽衣ちゃんはまだ二十八でしょ。それに、しっかりしてるから大丈夫よ」
(おばさん……! グッジョブ!)
心の中では、おばさんに土下座するような勢いでお礼を言う。実家にいると肩身が狭いことが多いため、味方でいてくれるおばさんの言葉が嬉しかった。
「でもねぇ、やっぱり女の子だし」
「女でも男でも、やりたいことを頑張ってるんだからいいじゃない。それに、芽衣ちゃんより六つも年上の樹だって独身だし。彼女もいないみたいだし?」
食い下がる母に、おばさんが樹くんに水を向ける。彼は涼しげな顔でビールを飲んでいた。
不意におばさんから尋ねられ、私は笑顔で頷く。
「すごく楽しいし、毎日充実してるよ。頻繁に新商品が出るから作り方を覚えるのは大変だし、スタッフの育成が上手くいかないこともあるけど、やり甲斐があるの」
「いいわね。本当に楽しそう」
「仕事が楽しいのはいいんだけど、プライベートももうちょっと頑張ってほしいわ」
すかさず口を挟んだ母に、おばさんが「いいじゃない」と笑う。
「仕事を大事にするのはいいことよ。今は三十代で結婚する子も多いみたいだし、芽衣ちゃんはまだ二十八でしょ。それに、しっかりしてるから大丈夫よ」
(おばさん……! グッジョブ!)
心の中では、おばさんに土下座するような勢いでお礼を言う。実家にいると肩身が狭いことが多いため、味方でいてくれるおばさんの言葉が嬉しかった。
「でもねぇ、やっぱり女の子だし」
「女でも男でも、やりたいことを頑張ってるんだからいいじゃない。それに、芽衣ちゃんより六つも年上の樹だって独身だし。彼女もいないみたいだし?」
食い下がる母に、おばさんが樹くんに水を向ける。彼は涼しげな顔でビールを飲んでいた。



