いつの間にか朝に…頭痛い


 鏡を見れば酷い顔をしている、これでは化粧で誤魔化せない。


 副社長の一瞬見せたあの辛そうな顔、わたしがさせた。


 思い出すと胃が痛む、最初から私には契約結婚なんて無理だったんだ。


 今日の仕事なんて無理、私は強くない。いつものように笑顔で、いつものように会話なんて出来ないよ。


 ここを出よう、そして別れよう…


 幸せは掴めそうで無理だった、外を何気なく見ればゆっくりと雨雲が近づいている。


 やっぱり…雨かぁ…


 ごめんなさい、副社長の期待に答えられなくて。


 私には少しのんびりした、あの場所に帰りたい。