全てが初めての経験、甘く囁く声。しっとりと濡れた肌とかすかな痛み。

 ゆっくりと少しずつ甘いキス、小さな声を出そうとすれば、その声さえ絡め取られる。

 優しい手が私の髪をゆっくりと掻き上げ、恥ずかしいと私はベットのシーツに顔を埋めてみせる。

 それを許さない彼、真っ赤な私の顔を見て嬉しそう。


 なんか悔しい!

 私だけ翻弄されている、でもイヤではない。


 私は彼の中で溶けてゆく、もっと、もっと私を溶かして。

 他の誰でもない、貴方の中に。