未那side

放課後、学校の教室で待っててって伝えておいていた。遊に、告白するためだ。

遊は紗奈のことが好きって知っていたし、紗奈も遊を好きになるんだろうなって気がしてた。ずっと好きだった。

遊が。

遊は基本女子と話さなくて、周りからはクールだって言われてた。

でも私とは話すし、登校も下校もいつも一緒。

遊は…私が好きなんだと思ってた。

ばかだなあ。私。

勝手に期待して、勝手に嫉妬して、勝手に泣いて。

ほんとに、ばか。

叶わないって分かってても、遊の目には私が映ってないって知ってても。思い続けてしまう。