過去は変えられない。
傷つけ、傷ついた時間も、もう戻らない。
それでも、これからどうするのか……という選択はできる。
「ダメだよ」
そう思えば、自然と旺志さんを止める言葉が出ていた。
「真白?」
「私のためだってわかってるけど、神室を捨てるなんて言わないで」
私たちを引き裂いたご両親に恨みがなかった、とは言わない。
彼が神室の人間じゃなければ別れなくて済んだのかもしれない、と考えたこともある。
「旺志さんの代わりには誰もなれないの」
ただ、そんなことを思っても、なにも変わらない。
過去も、今も、未来も。
「旺志さんがいないと、たくさんの人が困るよ。旺志さんだって、神室を背負うためにずっと頑張ってきたんでしょう?」
私のためにすべてを捨てようとしてくれる旺志さんだからこそ、その彼を止めるのは私の役目だと思った。
「それに、家を捨てるなんて言わないで。旺志さんは、私と違ってちゃんと家族がいるんだよ? なによりも、旺志さんは家も会社も守れる人なんだから、捨てるんじゃなくて違う選択を考えようよ」
旺志さんの手の甲に触れ、そっと握る。
「私はなにもできないけど、もう旺志さんから離れないから」
もう彼を手放さない、と伝えるように。
傷つけ、傷ついた時間も、もう戻らない。
それでも、これからどうするのか……という選択はできる。
「ダメだよ」
そう思えば、自然と旺志さんを止める言葉が出ていた。
「真白?」
「私のためだってわかってるけど、神室を捨てるなんて言わないで」
私たちを引き裂いたご両親に恨みがなかった、とは言わない。
彼が神室の人間じゃなければ別れなくて済んだのかもしれない、と考えたこともある。
「旺志さんの代わりには誰もなれないの」
ただ、そんなことを思っても、なにも変わらない。
過去も、今も、未来も。
「旺志さんがいないと、たくさんの人が困るよ。旺志さんだって、神室を背負うためにずっと頑張ってきたんでしょう?」
私のためにすべてを捨てようとしてくれる旺志さんだからこそ、その彼を止めるのは私の役目だと思った。
「それに、家を捨てるなんて言わないで。旺志さんは、私と違ってちゃんと家族がいるんだよ? なによりも、旺志さんは家も会社も守れる人なんだから、捨てるんじゃなくて違う選択を考えようよ」
旺志さんの手の甲に触れ、そっと握る。
「私はなにもできないけど、もう旺志さんから離れないから」
もう彼を手放さない、と伝えるように。



