甘く痺れる恋情~華麗なる御曹司は愛しい運命をもう二度と手放さない~

一睡もしないまま朝を迎えた私は、蓉子ママから届いたメッセージに申し訳なさでいっぱいになった。


きっと、どれだけ謝罪をしても足りないけれど、精一杯謝るしかない。
そんなことを考えながらベッドルームから出ると、ソファに座っていた旺志さんが顔を上げた。


「眠れなかったのか」


開口一番、眉をひそめた彼も、眠ったようには見えない。
すぐに答えなかった私に、旺志さんが眉を下げた。


「ダイニングテーブルに朝食を用意してもらってる。あとで服も用意させるから、朝食を済ませたら支度をしてくれ」


小さく頷いたけれど、豪華な朝食を見ても食欲が湧かず、少し悩んだ末にスープと紅茶にだけ口をつけた。
ふと、彼はちゃんと食べたのだろうか……と考えて、すぐに首を横に振る。


昨夜は、あのあとから旺志さんとはあまり会話を交わしていない。ただ、必要最低限の質問にだけ答えた。


そして私も、彼が仕事で北海道を訪れ、たまたま私を見つけたという経緯以外は、なにも知らない。


(これからどうするつもりなのかな……)