4階生徒会室。
 教室より少し手狭。机があり、椅子があった。
 室内は暑かった。
 生徒会長の東条朝都が机についている。
 ピンク色のウエーブヘア、ロングの女子がついている。副会長だ。
 黒髪おかっぱの女の子がいた。書記だ。
 青春の香りがただよっていた。
 ホワイトボードがあった。
 とんとんと、戸をノックする音がした。朝都が戸を見る。
 「はい」
 と、朝都が大きい声を出した。
 がらがら。
 大川ユキが入ってきた。眼鏡をかけ、下の方ツインテールにしている。
 朝都はたった。
 「大川さん」
 と、朝都。
 「東条君」
 と、ユキ。
 副会長と書記も立った。
 「紹介するよ。こちら、僕の同級生の大川さん」
 と、朝都は副会長と書記に言った。
 「初めまして~。副会長の今井ゆなでえす」
 と、副会長。
 「初めまして」 
 と、ユキはにっこり笑った。
 「初めまして、書記の須田すずっていいます」
 と、書記。
 「初めまして」
 と、ユキ。
 「大川さん、今日は?」
 と、朝都。
 「あの、サマーフェスティバルのことで」
 と、ユキ。
 「ああ、なんだ」
 と、朝都。
 「あのう私、手芸部の部長をしてるんだ」
 「へえ」
 「それでね、手芸部のブースをぜひ出店したいと思って」
 「うん。とてもいいよ」
 と、朝都。
 「須田さん」
 と、朝都がいった。
 「はい」
 と、すずはいって、用紙に手芸部ブースと書いた。
 「じゃあ」
 と、ユキ。
 「じゃあ」
 と、朝都。
 ユキは出て行った。