ハナの通う中学校は、共立でちょっと(?)偏差値の低い学校で校則も結構ゆるい。

ハナは運動能力が化け物染みていて、他の生徒達の自信と意欲を消してしまう恐れがある事から帝国から直接、ハナに体育関連の事は禁止、見学、自由行動という事となっている。

だが、学校側がそれだけでなく、ハナは頭が悪いのに勉強嫌いだからしっかり勉強させてほしいとの通達も受けている。


「アレェ〜〜〜?ハナちん、授業中起きてるなんて珍しくなァ〜イ?」

と、ハナの隣の席のギャルが今のネイルより更に可愛くネイルを思いついたらしく、机の上に道具を出してカスタマイズしながら話しかけてきた。

授業中にネイルって…と思うだろうが、周りを見れば授業中にも関わらずゲームや化粧、仲良しグループ同士のお喋り、カップルのイチャイチャなどなど…

授業中とは思えない無法地帯となっている。

…県内一のバカ校と他校の生徒や周りの人達にそう認識されても、その認識は決して間違ってはないだろう。

先生ももう諦めきって、一人で授業を進めているあたりだ。1/3の生徒は至って普通の生徒なので、その生徒達に向けての授業である。


その中で、毎日のように聞こえてくるエゲツない話。


「昨日のオッサン、ブサすぎて本番無しっつったんだけどさ〜。3倍出すってから本番ヤったんだけど、キモ過ぎてオッサン腰振ってる間、ずっと携帯いじってたわー。しかも、なかなか終わんねーしキモすぎだし最悪だったわー。」

「それ、スッゲーわかるー!ウチ、小学校入ったあたりからエンコーしてんだけどさー。今まで、“感じた事ない”んだよねー。痛いばっか痛いし。」

「えー?行為のたびに痛いん?それって、ビョーキじゃね?セービョー?やばすぎっから病院行っとけー。
でも、ウチもエッチであんま感じた事ねーかも。
エンコーはしてねーけど、今ままで色んな彼氏と付き合ってるけどエッチで気持ちいいって思った事ないかも。」

「分かる、分かる!!今までの彼氏は、何処でも盛ってくるし拒むと直ぐ浮気する奴ばっかでさ〜。
今彼の事は本気だから、求められたらスるけどあんま気持ち良くないんだよね。でも、マグロだと振られるし頑張って積極的に動いたり感じてるフリするんだけどさ〜。演技すんの疲れんだよね〜。…でも、好きだからさぁ〜。
やっぱ、求められると嬉しいし繋がると幸せな気持ちになれるからさ〜。」


なんて赤裸々な女子トークが聞こえてきて、ハナは驚いた。

今までは、誰かがこんな話してても興味もなく聞き流してたから気にも留めなかったのだが、今は違う。
ハナは、彼氏…いや!それをすっ飛ばして誰もが羨むような完璧な旦那様がいるのだから。

新婚のハナは、どうしても恋だの何だのそういった話題に敏感になっていた。


…え?エッチって、そんな感じなのか?

そもそも、平和な国に住んでる筈なのに小学生の頃からエンコーって…ヤバすぎるだろ

何がヤバイって、まだ出来上がってない未熟な体を大人が好き勝手に性的オモチャにしてるって事がだ

変態だけでは絶対に済まされない犯罪者達が、子供相手にお金を払って優しくして媚び売ったりペコペコ下手に出てくるんだろうが、

子供相手に性行為をしてるあたり、もう優しくないし労ってもない。その子供がどうなろうとお構い無しだから、ヤれさえすればどうでもいい生きた性的オモチャで自分と同じ人間とは思ってない。ゴミみたいな存在だから平気で子供とヤれる

気色悪い話だが、絶対にしてはいけないという禁色を破る罪悪感、背徳感から興奮を得て楽しんでるんだろうか?

とてもじゃないが考えられない気色悪い話だが

…まあ、頭の狂った犯罪者達だからな

無差別大量殺人犯、愉快犯みたいな心理に近いものがあるんだろうか?

体の出来あがった大人は、色んな体験や経験もしてるし長く生きてる分、まだまだ未成熟で抗体性もしっかりできてない子供にとってはとても有害な細菌をたくさん持ってる

そんな大人と子供が、そんな事しちまったら

どんなに丁寧にヤろうが、子供の内臓はズタズタに傷ついているから、そこから大人特有の有害な細菌が繊細な子供の内部に侵入してくる


そこから、それがどう枝分かれするか分からないけど

子供のうちから何かかしらの病気にかかったり

命を落とす事も多い

生理が無くても赤ん坊が妊娠したって身の毛も慄く様な悍ましい話も少なくない…本当に恐ろしい世の中だと思う

本人も知らないうちに、子供の頃から大人に掛けてジワジワと体が蝕まれて大きな病気になって短命になるとか

その病気と治療の辛さから耐えられず自ら命を…って話もよく聞く

調子に乗って自業自得の奴の場合は、何とも言えないが…

戦場で無理矢理のその現場を目撃したり、性的犯罪に巻き込まれ被害にあう赤ん坊や幼い子供達の話を部下から報告を受けたり

もちろん、性犯罪の被害者は子供に限らず学生や大人達と幅広くあるが…考えれば考える程キリのない話だが…

教師、見知らぬ大人、親や兄弟、イジメなど…恐ろしい事に幼児性愛を持つ様々な大人達から幼い子供達は狙われている。そこで、性的虐待を受けた子供達の話を聞くと…

心が痛くなり悲しくなるばかりだし、赤ん坊や幼い子供達にそういった行為をする犯罪者達が気色悪過ぎて吐き気がする

そして、そんな大犯罪者達に激しく怒りや憎悪が湧き、奴らにどんな地獄を見せてやろうかという拷問の妄想ばかりが浮かんでくる

本来、守るべき子供を大人や年上の子達が傷つける。
そんな事、絶対にあっちゃいけない話だ。あり得ない事だ

…世の中は、汚いと残酷で溢れている


だけど、その中でも稀にあるんだ

世の中、捨てたもんじゃないってもんが


綺麗事にしか聞こえないだろうが

私は、その世の中捨てたもんじゃないってのが当たり前な世界にしたい

みんなが心の底から笑える、一人一人みんな思いやれる手と手を差し伸べられるそれが、当たり前な世界にしたい


私が施設にいた頃、たまたま目撃しちまった

誰が一番若い子供を妊娠させられるかという賭け事で大人達が笑っていた時の話だ

生理が無くても、赤ん坊でも妊娠できる事を知っている大人達の恐ろしい会話だ。生理がくるという事は、体が赤ん坊を作る耐久性ができた証拠というだけで、

実は胎児の腹の中にはおよそ700万個の卵があり、生まれたばかりの赤ん坊には200万個という卵があると風雷から聞かれた事がある

だから大量の卵があるから、いくら赤ん坊といえど妊娠も可能なのだと

生理がくると、卵はグンと減りおよそ30万個まで減少するらしい。そして、年々卵の数は減っていき卵が無くなると閉経。つまり、生理がなくなるらしい

それを知らない人達が多過ぎると風雷は嘆いていたし、この知識をしっかり持つ事で性犯罪も減るんじゃないのかとも考えている様だ


話は逸れてしまったが、私はある日

とんでもないものを目撃してしまった

赤ん坊や幼い子供達が、大人達の性の捌け口にされ体が壊れちまった子、病気になっちまった子達の存在を消す為に“肉”にして施設で飼っている動物達の餌に混ぜて食べさせてたのを…

その病気の肉を食った動物達が病気になると容赦なく簡単に命を奪う

それを見て、私はキレて暴れて警察も呼ばれたが手が付けれられなく、そこでリュウキ達に出会った

そして、リュウキは私の力を買って帝王直属の兵士見習いになったんだよなぁ

世の中、何が起こるかなんて分からないもんだよ

それから、色々あって私達のいた施設は潰されて職員達や関係者達、お偉いさん方も割り出されてご用意となったわけだけど


…そのあとも色々あったなぁ


色々あって、リュウキ家族を紹介されたんだが

幼いショウ姫と桔梗の姿を見た時は衝撃を受けたよ

ショウ姫や桔梗と屋敷の使用人達の仲の良さにも驚いたもんさ

みんなが心から笑い合ってて、楽しそうで安らぎっていうのかその場全てが癒し空間みたいな

そんな心休まる家があるなんて、人の顔色伺って怯えて、そろそろ暴力振るわれそうだ…怖い…!

いつ自分は殺されるのかと恐怖の毎日を過ごしてた自分にとって、驚きでしかない信じられないキラキラ眩しい光景だった

…リョウキの浮気癖は、マジで最悪なクソだし最低なクズとしか思えないが…

リョウキ家族を見て、家族ってこんなにも温かくて優しい場所なんだとビックリたまげたよな

しかも、家族みんなに愛されるショウ姫を見て子供が無条件に愛される姿を見て、温かくて幸せそうで思わず泣いちまったのを覚えている

それを見ちまったからかな?

世の中捨てたもんじゃない!

世界中のみんなが、温かく笑顔でいられる住むやすい幸せを掴んでほしいって心から願ったのは。それで、今自分ができる何かをって考えたら、やっぱ私には拳を振るうしか脳がなくてさ

今があるんだけど



「さっきから、エッチで感じないとかさ〜。あんたらの彼氏とかエンコー相手って、どんだけエッチ下手くそなんだよ。かわいそぉ〜。私の彼チ、すっごい上手すぎて病みつきになっちゃう。」

なんて、自分の彼氏がエッチが上手いと清楚系美少女が自慢気に言ってきた。それを聞いたギャルの一人が


「あー、あのヤリチンな。昨日、アタシとヤったヤツなー。確かに上手かったけど、アタシで5000人目だって自慢してきて萎えたー。」

って、言ってきたもんだから清楚系の美少女もビックリして、誰かの間違いじゃないの?とか反論していたが
ギャルが写メやヤってる動画という証拠を見せつけてきたもんだから顔面蒼白になっていた。

「しかもさー。確か、女だけじゃ飽きたから男ともヤッてんだってさ。
なんか、お尻が気持ち良すぎて当分の間、女抱けねーとか言ってたよ。男を抱く方も抱かれる方もヤってみたけど、ダントツで抱かれる方が気持ち良かったとか色々キメー事言ってたよー。」

とんでもない爆弾発言に、教室中もざわついていたが…これもこの学校では日常茶飯事な会話の一部なので


スゲ〜奴もいたもんだな

色んな奴とやり過ぎて刺激に飢えてって、まあ…よく聞く話だな

こんな話、今さら驚きもしないけどね

だけど、そんな男も女も私なら願い下げだな。関わり合いたくもないもんだ。聞いてるだけで耳が腐りそうだよ


と、赤ん坊の頃から幼少期まで地獄のような施設で育ち、小学校は極々普通の学校へ通い

今現在、県内一の問題校バカ校と名高い中学校へ通ってる訳だが…

もちろん、ただ頭が悪かったり志望校を落ちてやも得なくで仕方なく入学する生徒も1/3くらいいるが(ハナもその内の一人である…バカの方の…)。

他の2/3の生徒達は、手が付けられない問題児ばかりなだけあって

恋愛経験豊富…と、でもいうのか(?)不倫やら乱交、援交などなど…普通では考えられない性体験の話やら、
違法な麻薬やら、ヤバイ人達と関わっていたりとそれをやたらと自慢気に話したりよく分からない自慢にもならない自慢でマウントを取り合っている。

日常的にそんな話ばかり聞いていると、そんな奴らしか存在しないのか?この世の中は?

世の中ドロドロのグチャグチャに腐りまくって夢も希望もへったくれもあったもんじゃねーなと、恋愛などに対して絶望していたハナだったが

そこで、ハッと思い出されるのはショウと桔梗の初々しくも可愛らしい恋愛。それを思い出すだけで可愛いよなぁとホッコリする。

桔梗の野獣感丸出しの時でさえ、愛ってすげーなと生温かい目で見てられるハナはどっかズレてるにかもしれない。


そして、もう一つ。


あ〜、やっぱ夢も希望もあったわ

うちの旦那、倫理や人道に反する事が大嫌いで頭でっかちの頑固者だから浮気や不倫は絶対しないって自信あるわ

それに、まだ新婚だからか?

いや、私の事を好きだと言ってくれてた時から、細かい事にいちいち小言は言うけど、なんやかんや色々面倒見てくれて大切にしてくれるんだよなぁ〜

結婚した途端に、激甘の甘々に甘やかしてきた時にはどう反応したらいいか分からないくらい甘やかしてくるんだよな…あれは、恥ずかし過ぎるからほどほどにしてもらいたい…

それに、周りの話聞いてると…どうやら、うちの旦那様はアッチの方も天才のようだな…あはは…

私が初めてなはずなのに、あんな…あんな……ッッッ!!!?それに、絶倫ってやつだ!

それは、置いといて家事も完璧にこなして…あれ?その間、私は何やってる?

…ま、まあ、そこは考えないようにして、あはは!


改めて、私の旦那さんって特別に最高なんだなぁって実感するわ〜。“スパダリ”って、やつか?完璧過ぎやしないか?

信じられないくらい幸せ過ぎやしないかい?

私はいい夢でも見てるんだろうか?

いまだに、現実として受け入れられないよ


なんて、心の中で風雷の事を惚気ていると


「ねーねー!毎日、ハナちんの事迎えに来てくれるイケメン君。確か、学校外のサークルが一緒だからってハナちんの事迎えに来てくれるんでしょ?
あれから、2年経ったけど大きくなったよねー!もう、自分らと同じ中学生になったんだよね?」

「なになに!噂のチョーイケメン君の話?遠くからしか見た事ないけど、超絶スタイルいいよね?股下いくつなの?足、長すぎない?顔も小さいし、首も長くてさ!すっごい色白でモデルの仕事でもしてる?」

なんて、普段ハナとよく話す二人のギャルに風雷の事について質問された。この二人は、男絡みでハナに助けてもらって以来ハナに懐いてくれて、今では貴重なお友達である。

毎回、定期的に同じような質問されてるんだが…よく飽きもせず、同じような質問してくるなとハナは苦笑いしていた。


「…あ〜、アイツは、モデルなんてしてないよ。」

と、ハナが答える度に

教室中がどよめく。芸能関係でも何でもない、ただの一般人だと言えば、あり得ない!勿体無い!スカウトとか来ないの!?なんて、毎度ながら同じような反応してくる。

みんな、忘れっぽいのだろうか?


しかし、ハナも思う。

自分の旦那ながら、とんでもない超絶ドデカい綺麗な魚を釣り上げたもんだと。
自分の何が良かったのかサッパリ分からないが、風雷はよほどの物好きなんだなぁと思う。まあ、そんな事考えてたら、マイナスな事ばっか考えてしまうのでそれはそれとして。


「ねー、ねー!今度、紹介してよー!今すぐでもいいけど。」

と、自分の容姿と男性経験の豊富さから自分に自信満々のクラスのカースト上位の女子が、ハナに声を掛けてきたのだが


「…ん?アサミって、バンド組んでる仲間達全員とセフレなんじゃなかったっけ?彼氏も他校にいるよな?」

ハナは、アサミにそう問い掛けると

「別に、彼氏が何人か増えたくらい何でもないよ?
大した事じゃないし、もしあのイケメン君が彼氏になってくれたらセフレは切らないけど、他の彼氏達とは別れてもいいし!」

なんて、倫理観壊滅的な話をしてきてハナは、


色んな考えの奴いるからなぁ〜

スゲ〜考えだなぁ〜


なんて、他人事かつ我関せずであった。
ここで何言ったって揉め事の種になるのは目に見えてるし、何より面倒事はごめんだ。面倒くさい。


そこに、ハナの友達のギャルがアサミに何度も彼氏を取られてから敵対意識を持ってるらしく


「アサミさぁ〜。そんな、色んなヤツとヤりまくってるから妊娠しまくるんだよ。ちゃんと避妊くらいしなよね。」

と、敵対意識バリバリでアサミの痛い所を突いたのだが…

「それ、ダイジョーブ!ウチ、チューゼツし慣れてるから。あんなの人間じゃないし、ただの肉の塊じゃん。」

なんて平気で言い放ちゲラゲラ笑ってるのを見て、ハナだけでなくハナの友達のギャル二人とその周辺の生徒達はアサミの命を軽んじる発言と命をただの肉片だとゲラゲラ笑ってる姿を見て悪魔のようだと…ゾッとした。

しかし、クラスの中にも何人かアサミと似たように考えてる生徒達もいて、その生徒達もアサミと一緒に嘲笑っていた。

「…あんた、それマジで言ってんの?…ゲロヤバすぎじゃん…頭沸いてんの?」

青ざめた顔で、そう言ったハナの友達にアサミは

「モテねーからってヒガむんじゃねーよ。このドブス。」

なんて、男友達と一緒になってハナの友達を指差して何かクズ発言を連発して下品に笑っていた。
ちなみに、当然のようにアサミの男友達ともアサミは体の関係を持っている。だが、アサミに言わせれば、コイツらは好みじゃないから友達であってセフレではないとの事。

色々と揉めに揉め、何とかその話は終わったのだが


この時のハナは知らない。


実は、アサミや他の手につけられない様な色狂いや暴力にふける者、薬に手を出してしまう者達もまた、悪い大人達の犠牲者である事を…

それも、身の毛がよだつ様な普通では考えられないような悍ましい体験をしたり親に愛されなかったり…虐待があったりと…

そんな事情から、自分も知らずのうちにその過ちを真似てその道から抜け出せなくなったり洗脳状態にあったりと他にも様々だという事を…。


「けどさぁ〜。服のフードあんなに深くかぶっちゃってさぁ〜、あ〜んな大きなマスクで顔隠しちゃってるくらいだから顔はブサイかもよ?」

「あー!ありえる、ありえる!」

なーんて、今度は風雷が大きなマスクと服のフードを深く被り顔を隠してる事に対して、アサミを筆頭とした生徒達は色々と勝手な妄想して笑っていた。


…イラッ!

普段なら、こんな適当な話なんて気にならなかったのに何故だろう?風雷が馬鹿にされてると思ったら、イライラし


いや、残念ながら超がつくほどの絶世の美男子なんだがな!

と、心の中で反論し、言いたい放題の彼女達に風雷の顔を見せられない事にモヤモヤしていた。風雷の顔を見たら一発で黙るだろうにと。

だが、残念!何をどう言われたって、お前らは滅多な事でもない限り風雷の顔を拝む事なんてないんだがな!

あんな綺麗な顔を見る事ができなくて残念だったな

と、思う事で自分の心を落ち着かせ平常心を保つよう彼女達に反論したい気持ちを我慢していた。


しかし、ここで良かったなと思う事も。


風雷は、お坊ちゃんお嬢様学校の星彩中学校に通ってる為、制服のまま迎えに来られてはますます騒ぎが大きくなっていただろう。

そこを配慮し、風雷はジャージ姿でハナを迎えに来る。


さすが、できる男は違うなとハナは改めて風雷の先読みの能力と頭の良さに感心していた。…今さらである。