野いちご学園 逆ハーアイドル寮



「ほんとかなぁ? じゃぁさ、総長様の味覚が正しいか、俺が最初に毒味をしてあげるよ」


「俺が作ったものを、毒味って……いい根性してるな、オマエ」


「マズいもの食べさせて、ひーちゃんの舌が今日一日ヒリヒリだったら可哀そうだしね。ってことで、いっただきまーす」


「おっ、おい。マジで食べるな! 一番は姫歌だって言ってるだろうーが!」



総長様は、どうしても環くんを止めたかったらしい。

こういう時は武力行使もいとわなのが、暴走族あるあるなのかな?



色っぽく波打つ前髪からのぞく額を、総長様は環くんの後頭部にガン!



「いったぁー」と、後ろによろけた環くんでしたが


「チョコムースが床に落ちたら、もったいないでしょ! 頭突きなんてありえない!」


と言いながらも、チョコムースを死守したのでした。