朝ごはんを作り終えた総長様が、3人分のチャーハンをテーブルに置いてくれた。
「オマエは、箸とスプーンぐらい並べろ!」と、総長様からの怒号が飛び
「ああ~もう、わかったよ。VIP待遇はひーちゃんだけってことね。はいはい、今やるから」
面倒くさそうな顔で、環くんが腰を上げている。
「私も……」と立ち上がってみたけれど、すぐにストン。
「姫歌は動かなくていい。作曲のために体力を温存しておけ」
私の肩に手を置いた総長様に、再び椅子に座らさられてしまいました。
クルっと後ろを向き、キッチンの奥に進んだ総長様。
冷蔵庫からトレイを取り出し、再び私のところへ。
目じりと口元が緩んでいるから、浮かれているようにも見えますが……



