小学校低学年までは、幼なじみって言ってもいいくらい仲が良くて。
放課後はどちらかの家の庭で、5時のチャイムが鳴るまで遊んでいたほど。
他の友達を交えず、二人だけで。
直月くんは引っ込み思案な私を気遣ってくれる、心優しい人で。
学校で一人ポツンと座っていると、クラスが違っても話しかけに来てくれていたのに……
小学校3年生になる直前だったかな?
突然直月君は、私を避けるようになっちゃったんだ。
淋しくて。
あの時の私は直月君ロスに耐えられなくて、隠れて何度も何度も泣いてたっけ。
『直月くんは、男友達と遊ぶ方が楽しくなっちゃったんだろうな』
そう自分に言い聞かせ、悲しみを紛らわしていたんだけど。
本当は違うよね?
私を無視するようになった理由。
見た目も性格も暗い私と一緒にいるのが、恥ずかしくなったんだよね?



