「前途多難じゃん。大丈夫? 大会まで2か月きってるんだよ」
「直月は俺のことが大嫌いなんだ。顔を合わすたび、不機嫌な顔でつかかってきて。中学までは、一個上の俺を尊敬してるって感じで引っついてきてたくせに。俺の何がきにくわないんだよ。マジ意味わかんねー」
イライラをぶつけるかのよう。
総長様は、フライパンを炎の上で振りだした。
色鮮やかな具材と黄色い卵、そして白いご飯が、混ざり合いながら何度も宙を舞っている。
私も総長様と風紀委員の直月君のことは、気になっていた。
実は私、幼稚園・小学校・中学校が、直月君と同じなんです。
高校もだけど。



