野いちご学園 逆ハーアイドル寮

「えっとその……好きとか、違くて……。でも……嫌いじゃなくて……先生のこと……」



パニック、パニック。

オロオロで思考回路が停止。

口が勝手に言葉を紡いじゃってる。



「花園さん、落ち着いてください」



私の頭にポンと置かれた、絢人先生の手のひら。

ドキドキがおさまらないまま、視線だけを上にあげてみた。

絢人先生が、おっとりと微笑んでくれている。




あれ?



もしかして先生も



私のことが好き?




「放課後にこうして二人きりで歌うのは、もうやめにしましょうね」



えっ?

そんな!



「花園さんがこの学園に入学した頃は、誰とも話さないので心配しました。ですが今は、こうして私と会話を楽しめるようになるまで成長しましたね。頑張りました。先生は嬉しいですよ」